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NFTは本当にコピーされないのか【結論:半分正しくて半分間違えです】

こんにちはIssaです。

もう聞き馴染みのある「NFT」ですがそのNFTは本当にコピーできない唯一無二のデータなのか考えたことありますか?

よくNFTは「コピーされない」「改ざんできない」と言われていますが、本当にそうなのかNFTを代表するNFTアートを例に考察していきます。

まず、NFTがコピーされない唯一無二のデータなのかに対しての僕の結論として、

✅半分正しくて半分間違えです

何にでも「コピー作品」というのは存在します。

よく「NFTは唯一無二で改ざんできない」と言われますが、「NFTのコピー作品」を作ることは可能です。

今回はなぜNFTはコピーされないのかに対しての結論が半分正しくて半分間違えなのか。

以下の項目で学んでいきましょう。

NFTのコピーについて

⒈NFTの「コンテンツ内容」はコピーできる

⒉ブロックチェーンに「コピー防止」の技術はない【「発行」から「現在」までの過程を明確化】

⒊コピー可能なアートに価値があるのは「ブロックチェーン技術」が担保しているから

【はじめに】NFT(Non-Fungible Token)とは

まず初めにNFTの概念を理解しましょう。

さまざまな説明がされますが、NFTとは「Non-Fungible Token(ノン-ファンジャブル トークン)の頭文字をとったもので直訳すると非代替性トークンとなります。

次に、非代替性トークンを言い換えると替えがきかないデータのことです。

と言っても意味不明ですよね。分解して見ていきます。

非代替性とは

非代替性」の反対語はもちろん「代替性」です。

では、代替性とはどのようなものでしょう。

Issa
例えばあなたの1BTC(ビットコイン)と僕の1BTCを交換しましょうと言って交換したところで何も変わらないよね?

価値は全く一緒です。

これが代替可能なもの」です。

Issa
あなたの描いた母親の似顔絵と僕の描いた母親の似顔絵を交換するとなったとき、その絵は一緒かな?

違うよね!

あなたの絵も僕の絵も唯一無二の絵です。

これが「代替不可能なもの」です。

つまり、交換が可能でかつ価値も一緒なものを代替可能なもの交換ができずかつそれぞれ価値が異なるものを非代替性なものと定義できます。

トークンとは

次に、「非代替性トークン」の「トークン」を見ていきましょう。

トークンとは、ビットコインとイーサリアム(厳密にはこれらもトークンですが)以外の全ての暗号資産を指します。

が、ここではデジタル上のデータだと思って大丈夫です。

NFTも「ブロックチェーン」というすごい技術の上で動いている「デジタルデータ」という風に覚えておいてください。

なので、「非代替性トークン」とは、「交換ができないデジタルデータということになります。

NFTについて詳しく書いた記事を紹介するね!

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NFTがコピーされない唯一無二のデータなのか

繰り返しになりますが、 NFTはコピーされないのかに対して

半分正しくて半分間違え

というのが僕の結論です。では見ていきましょう。

1.NFTの「コンテンツ内容」はコピーできる【では何がコピーできないのか】

ここ結構誤解されがちですが、NFTのコンテンツ内容は「簡単に」コピーできます。

Issa
例えば、NFTアートだったらそのNFTアートの画像上で右クリックして保存を押せば丸々同じ画像をパクれちゃうよね!

そしてその保存した画像にちょっと手を加えてNFTとして売ったりできちゃうよね?

これって「コピー」できちゃってるね!

そうです、NFTは簡単にコンテンツの内容をコピーできてしまうんですよね。

では、何を持ってコピーできないのでしょうか。それは、

NFTのデータ

です。

NFTにはそれぞれデジタル上のシリアル番号みたいなものがついています。

このシリアル番号は絶対変わる事がない仕組みになっているので、最初に本物のNFTを発行した際、コピー作品が出てもこのシリアル番号を見れば一発でニセモノと分かります。

つまり、NFTアートの画像自体はコピーできてもそのデータであるシリアル番号は絶対コピーできないことになっているのです。

さらに、NFTではブロックチェーンとういう技術の上で、この「シリアル番号がついたコピー不可能なアート」の取引が行われています。

NFTにおいてのブロックチェーンとは、ざっくりした説明をするといつ誰が誰から何のNFTをいくらで買ったかを世界中の人が見られる技術であり、いわば取引台帳です。

つまり、いつ誰が誰から何のNFTをいくらで買ったかがはっきりするのです。

そしてこのデータは一切手を加えられず改ざんできないものになっています。

2.ブロックチェーンに「コピー防止」の技術はない【「発行」から「現在」までの過程を明確化】

先ほど説明した通り、ブロックチェーンの上で売買されるNFTは容易にコピーができます。

これも誤解されやすい点ですが、ブロッックチェーンの技術に「コピー防止の技術」はありません。

なぜなら、ブロックチェーンの本来の役割は、

「発行」から「現在」までの過程を明確化

することだからです。

このNFTは誰が発行して、誰が買って(所有して)というのが世界中の誰でも見ることが可能になっています。

例えば、上の画像は僕が最近購入した「CryptoNinja Partners」「Mitama-Transparent #11815」というNFTです。

そして下の画像はこの「NFTの流通過程」が書かれており、このように「Mint(発行)されてから現在までの記録」が全部書かれている事がわかります。

Issa
ブロックチェーンで管理されており絶対改ざんできないようになっているんだね!

このように、ブロックチェーンでは「発行」から「現在の所有者」までの過程を明確化することが最先端の技術であり、コピーをさせないための技術は備わっていないんですね。

繰り返しになりますが、「過程の明確化」という点をとって

NFTのデータはコピーできず改ざんできない

とされています。

3.コピー可能なアートに価値があるのは「ブロックチェーン技術」が担保しているから

これ、知っている人は多いと思いますが、これは世界で一番最初に発行されたNFTアートのプロジェクト「Crypto Punks」です。

例えばこの作品は2021年8月に最終的な売買がされていますが、53.99ETH(イーサリアム)で売られています。

だいたい、当時のレートで2,000万円近くです。

え?このよくわからない絵が2,000万円と驚きますよね。

しかも、この絵は僕も容易にコピーできます。

では、なぜ容易に誰でもコピーできてしまう(画像を)NFTに価値がつくのでしょうか。

結論として、

ブロックチェーンの技術が担保しているから

です。

再度確認して見ましょう。ブロックチェーンの役割は、

いつ誰が誰から何のNFTをいくらで買ったかを世界中の人が見られる

つまり「発行から所有者(現在)までの過程を誰でも見れる」

そしてそれらデータは「コピーされず改ざんされない」

でしたよね。

これらの技術でNFTは唯一無二のデータのものとなっているのです。

つまり、唯一無二のNFTとさせる「ブロックチェーンの技術」が担保となっているわけです。

さらに、NFTのプロジェクトには発行枚数が決められているプロジェクトもあり、完売したら二次流通(誰かが売らない限り)でしか手に入らないものもあります。

世の中の人は、この「唯一性」「希少性の商品を高値で売買します。

なので簡単な説明として、NFTはブロックチェーンが唯一無二でさらに希少性があるデジタルデータということを保証しているので価値がつくって話ですね。

まとめ

今回は、NFTの概要からNFTがコピーされるのか、そしてNFTの価値はなぜ高いのかを簡単に紹介してきました。

NFTの世界は日本ではまだまだ未熟で伸び代があると思います。

なので、人によっては違う説明や考え方があると思いますが、それはNFTが大好きな証拠なので色々な意見を取り入れ消化していってください。

まとめ

 

NFT(Non-Fungible Token)とは「非代替性トークン」と訳す事ができ、これは「交換ができないデジタルデータ」を意味する

 

NFTのコンテンツ内容は容易にコピーができるが、「ブロックチェーン」の技術により、データのコピーはできない

 

NFTが価値があるのはこのブロックチェーンの技術が担保となっており、「唯一性」と「希少性」を実現している

 

よって、

NFTがコピー可能なのはコンテンツ内容であり、データはコピー不可能。

なのでコピーできるかは半分正しくて半分間違え

という結論になっています。

今後もNFTの未来を楽しんでいきましょう。

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