こんにちはIssaです。
今回は、OpenSeaで特定のNFTを購入する際に必要になってくるPolygon(ポリゴン)とは何か?
さらに、OpenSeaでETH(黒イーサリアム)をPolygon(紫イーサリアム)にブリッジする方法を解説します。
こんな方におすすめ
- Polygon(紫イーサリアム)とは何か知りたい
- ETH(黒イーサリアム)との違いを知りたい
- ETH(黒イーサリアム)からPolygon(紫イーサリアム)に変換する方法を知りたい
目次
紫色のイーサリアム「Polygon(ポリゴン)/ MATIC」とは何か
まず、OpenSeaで見られる紫色のイーサリアム「Polygon(ポリゴン)」とは何かを説明します。
簡単にいうと、Polygon(ポリゴン)はイーサリアムの問題を解決したプロジェクトです。
Polygon(ポリゴン)はよく通貨と間違えられるのですが、実際はブロックチェーンの1種であり「イーサリアムチェーン」を改良したプロジェクトが「Polygon(ポリゴン)チェーン」なのです。
Polygon(ポリゴン)はイーサリアムの「レイアー2(セカンドレイヤー)」であり、レイヤー1(イーサリアム)であるイーサリアムのサイドチェーンなのです。
イーサリアムの問題点
- 処理速度が遅い
- ガス代が高い
これらの問題点を解決するのが「Polygon(ポリゴン)チェーン」なのです。
独自トークン「MATIC」とは?
Polygon(ポリゴン)とセットになってくるのがこの「MATIC(マティック)」です。
先ほど説明した通り、Polygon(ポリゴン)は「通貨」ではなく「プロジェクト(チェーン)」です。
Polygon(ポリゴン)の通貨は何かというとこの「MATIC」なのです。
そもそもPolygon(ポリゴン)プロジェクトの初期の名称が「MATIC」でした。
しかし、2021年に現在の名称である「Polygon(ポリゴン)」に改名されたのです。
わかりやすくいうと、
- 「Polygon(ポリゴン)」 ⇨ プロジェクト・チェーンの名称
- 「MATIC(マティック)」 ⇨ Polygonチェーンの独自トークンの名称
ということです。
ちなみに、イーサリアム(ETH)はプロジェクトも通貨も「イーサリアム」という名称です。
紫イーサリアムはETH(黒イーサリアム)をPolygon(ポリゴン)チェーンにブリッジしたもの
ここまでの解説でわかるように「Polygon(ポリゴン)チェーン」はイーサリアムチェーンのレイヤー2(セカンドレイヤー)であり、イーサリアムチェーンとは全くの別物ではないため互換性があります。
つまりイーサリアムチェーンの通貨である「イーサリアム(ETH)」はPolygon(ポリゴン)チェーンでも使用できるのです。
しかし、チェーン自体は違うためPolygon(ポリゴン)チェーン上でイーサリアム(ETH)を使用するには、イーサリアム(ETH)を「イーサリアムチェーン」から「Polygon(ポリゴン)チェーン」に移動・変更させなくてはならないのです。
この「ETH on Polygon」へと移動・変更すること「ブリッジ」と言います。
チェーン間の「橋渡し」みたいな感じです。
そしてOpenSeaでは、この「ブリッジ」したイーサリアム(ETH)は「Polygon(ポリゴン)チェーン」で使用できるイーサリアム(ETH)であると判別できるように「紫色のイーサリアム」へと変わるのです。
Polygon(ポリゴン)の特徴
先ほども出てきましたが、イーサリアムチェーンの問題点を改善した部分が「Polygon(ポリゴン)の特徴」となってきます。
Polygon(ポリゴン)の特徴は以下の通りです。
Polygon(ポリゴン)の特徴
- 通信速度が速い
- ガス代が低い
⒈通信速度が速い
Polygon(ポリゴン)はイーサリアムと比べ、通信速度が速いことが特徴です。
イーサリアムの取引する際の速度は1秒あたり15件に対し、Polygon(ポリゴン)は1秒あたり65,000件と超高速です。
Polygon(ポリゴン)はOpenSeaでも扱われますが、その他にもDeFi(分散型金融)やブロックチェーンゲームにも使用されるため通信速度が速いことはかなりのメリットがあります。
⒉ガス代(手数料)が安い
OpenSeaでNFTの取引をする際にPolygon(ポリゴン)チェーンを採用する一番のメリットはこの「ガス代(手数料)の安さ」です。
実際にOpenSeaでPolygon(ポリゴン)チェーンのNFTを購入する際はガス代が無料です。
イーサリアムチェーンは何をするにも取引の際にガス代がかかり、高い時では数千円以上かかることもあります。
しかし、Polygon(ポリゴン)チェーンを採用した場合はガス代がかからないため、NFT初心者には優しいと言えます。
【OpenSea】紫色のイーサリアムの使われ方
冒頭でも説明した通り、OpenSeaでのNFT取引は「イーサリアムチェーン」だけではありません。
OpenSeaではイーサリアムチェーン以外にもさまざまなチェーンに対応しています。
その1種がPolygon(ポリゴン)チェーンです。
OpenSeaのチェーン種類と通貨
- イーサリアムチェーン ⇨ ETH(黒イーサ)、WETH(赤イーサ)、Arbitrum、Optimism
- Polygon(ポリゴン)チェーン ⇨ ETH on Polygon(紫イーサ)
- Solana(ソラナ)チェーン ⇨ SOL
- Klaytn(クレイトン)チェーン ⇨ KLAY
- Avalanche(アバランチ)チェーン ⇨ AVAX
- BNB Chain(BNBチェーン) ⇨ BNB
そして、このPolygon(ポリゴン)チェーン上にあるNFTの取引をする際には、イーサリアムチェーンからPolygon(ポリゴン)チェーンにブリッジ(変更)したETH(紫色のイーサリアム)が必要になります。
このようにNFTの画像左側にあるアイコン(赤枠内)がイーサリアムのアイコンの場合は「イーサリアムチェーン上にあるNFT」ということを示しています。
しかし二枚目の画像のようなアイコン(赤枠内)の場合は「Polygon(ポリゴン)チェーン上にあるNFT」ということを表しています。
よって取引する際には「紫色のイーサリアム」が必要になってくるのです。
現在高値で取引されている人気のNFTの多くはイーサリアムチェーン上にあるためETH(黒イーサリアム)で取引ができるのですが、中にはPolygon(ポリゴン)チェーンで売られているNFTもあり、紫イーサリアムが使われる機会は多いです。
また、黒イーサリアムと紫イーサリアムの価格比率は1:1です。
なので1ETH=50万円だとすると、黒イーサリアムも紫イーサリアムも共に「50万円」の価値ということです。
ETH(黒イーサ)をPolygon(ポリゴン)へブリッジさせる方法
では、OpenSeaでPolygon(ポリゴン)チェーンのNFTを購入するために、ETH(黒イーサリアム)をPolygon(ポリゴン)チェーンへブリッジさせていきましょう。
手順は以下の通りです。
ブリッジの手順
- OpenSeaで紫色のイーサリアムにブリッジする
- MetaMaskにPolygon(ポリゴン)ネットワークを追加する
- MetaMaskにPolygon(ポリゴン)チェーンのイーサリアムを表示する
なおブリッジ自体はOpenSeaで簡単にできます。
さらに、OpenSeaでPolygon(ポリゴン)チェーンのNFTを買うだけであれば 「1」で解説する「ブリッジ」を行い、紫イーサリアムを保有すれば購入できます。
利便性を考えて「2」「3」も行っていきましょう。
ブリッジする際の事前準備
まずはブリッジの際に必要になってくるものを準備しましょう。
必要になってくるものは以下の2つです。
事前準備
- 黒色のイーサリアム(ETH)
- MetaMaskのアカウント作成
- MetaMaskにイーサリアムを送金
⒈黒色のイーサリアム(ETH)を購入
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【完全無料】Coincheck(コインチェック)の口座解説方法(画像つきで解説)
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⒉MetaMaskのアカウント作成
MetaMaskのアカウント作成はこの記事を参考にしよう!
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【超初心者向け】MetaMask(メタマスク)をわかりやすく解説
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⒊MetaMaskにイーサリアムを送金
最後に黒色のイーサリアムをMetaMaskに送金しよう!
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【初心者向け】Coincheck(コインチェック)からMetaMask(メタマスク)へイーサリアムを送金する方法
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これで準備が整いました!
早速紫色のイーサリアムを手に入れましょう!
⒈OpenSeaで紫色のイーサリアムにブリッジする
OpenSeaへアクセスし、右上にある「お財布マーク」をクリックします。
ウォレットの選択ができるため「MetaMask」を選択します。
現在のウォレットの中身(黒イーサの保有量)が出てきますので「ETH」の右側にある「…」をクリックします。
すると「Polygonへブリッジ」という項目が出てくるのでそれをクリックします。
「トークン交換」画面が出てきたら、ETHの欄に「ブリッジ(変換)したい金額」を入力します。
今回は「0.001ETH」を変換するよ!
金額を入力したら「トークンを交換」をクリックします。
ETH(黒イーサリアム)からPolygon(紫イーサリアム)に交換する際は「ガス代」がかかります。
※今回のガス代は大体400円ほどでした。
ガス代について知りたい方はこちらの記事を見てね!
-
【NFT】ガス代とは?ガス代を確認する方法3選(イーサリアム)
続きを見る
ガス代が確認できたら「確認」をクリックします。
これで「ETH(黒イーサリアム)をPolygon(紫イーサリアム)へブリッジ」することができました。
最後に「ウォレットを表示」をクリックし、マイウォレットへ戻ります。
このように自分のウォレット内にPolygon(紫イーサリアム)が入ってることがわかります。
ブリッジには多少時間がかかるよ!僕の場合10分くらいかかったよ!
あれ?「MATIC」というものも入ってるんだけど…
そうです。
Polygon(紫イーサリアム)へブリッジすると初回だけ「0.1MATIC」がもらえるのです。
このMATICは「Polygon(ポリゴン)」の独自トークンであり、Polygon(ポリゴン)チェーンで取引する際に発生するガス代に使います。
⒉MetaMaskにPolygon(ポリゴン)ネットワークを追加
OpenSeaで「Polygon」と「MATIC」がMetaMaskに入っていることが表示されました。
しかし、今のままではMetaMak自体には「Polygon」と「MATIC」が表示されません。
OpenSeaを通して表示させるのではく、MetaMaskだけで表示するには設定が必要です。
まずは、MetaMaskを開きます。
「イーサリアムメインネット」をクリックし「ネットワークを追加」をクリックします。
さまざまなチェーンのネットワークが出てきますが「Polygon Mainnet」の右側にある「追加」をクリックします。
「このネットワークを追加しますか?」と出てくるので「承認」をクリックします。
「ネットワークが追加されました!」と表示されるので「Polygon Mainnetに切り替える」をクリックします。
このように先ほど手に入れた「0.1MATIC」がMetaMask上で表示されるようになりました。
先ほどの右上のボタンをクリックすると「Polygon Mainnet」が追加されていることがわかります。
ここでネットワークの切り替えも可能です。
⒊MetaMaskにPolygon(ポリゴン)チェーンのイーサリアムを表示する
MetaMaskにPolygonネットワークを追加し、MATICは表示することはできました。
しかし、まだこのままでは「Polygon(ポリゴン)チェーンのイーサリアム」は表示されません。
これにも設定が必要です。
まずはMetaMaskホーム画面の右上に表示されているネットワークが「Polygon Mainnet」であることを確認します。
次にその右隣にある「アカウント」をクリックし「設定」をクリックします。
「設定」画面が開いたら「高度な設定」をクリックします。
「高度な設定」画面の下の方に「改善されたトークン検出」という項目があるのでそこを「オン」に切り替えます。
MetaMaskホーム画面に戻り「トークンをインポート」をクリックします。
トークンをインポート画面の検索欄に「WETH」と入力します。
すると下に「Wrapped Ether(WETH)」と出るのでそれを選択し「次へ」をクリックします。
「Wrapped Ether(WETH)」になっていることを確認したら「トークンをインポート」をクリックします。
するとこのように先ほどOpenSeaでブリッジした「0.001ETH(紫イーサリアム)」が表示することができました。
MetaMaskではPolygon(ポリゴン)チェーンのイーサリアムを「WETH」と表示します。
「WETH」は「Wrapped Ether」の略で「ラップされた(改良された)イーサリアム」を意味します。
Polygon(ポリゴン)チェーンのNFTを買おう
OpenSeaでNFTを買うといえば「ETH(黒イーサリアム)」が主流ですが、「Polygon(ポリゴン)チェーンのNFT」も数多く存在します。
NFT業界は個人クリエイターも活躍できる場でありガス代が安い「Polygon(ポリゴン)チェーン」を採用する方もいます。
「Polygon(ポリゴン)チェーンだから買わない」と言わずに紫イーサリアムを保有してPolygon(ポリゴン)チェーンのNFTを購入してみましょう。
ちなみにPolygon(ポリゴン)チェーン上のNFTの購入方法は「ETH(黒イーサリアム)」の購入方法と変わりません。
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